「年金なんて将来もらえない」と感じている若い世代も多いと思います。
でも、本当に“もらえない”のでしょうか?
今回は、日本の年金制度の仕組みや、将来の見通しについて、
できるだけ中立にわかりやすく解説します。
目次
年金制度の基本とは?
日本の年金制度は「公的年金制度」と呼ばれ、
以下の2つの柱で構成されています。
- 国民年金(基礎年金):20歳〜60歳までの全員が加入
- 厚生年金:会社員や公務員が追加で加入
つまり、自営業の人は国民年金のみ、会社員は両方に加入しています。
なぜ「もらえない」と言われるのか?
理由はいくつかあります:
- 少子高齢化が進んでいる
- 年金制度は「現役世代が高齢者を支える方式」
- 納めた分が“積み立てられている”わけではない(賦課方式)
そのため、若い人ほど「自分のときは制度が破綻しているかも」と感じてしまうのです。
実際、いくらもらえるの?
2024年度時点での平均年金受給額(※厚生年金加入者):
- 男性:約16万円/月
- 女性:約10万円/月
※自営業者など、国民年金のみの人は約5〜6万円/月程度です。
年金をもらうには?
以下の条件を満たす必要があります:
- 原則として10年以上の保険料納付(または免除期間)
- 65歳から受給開始(繰上げ・繰下げも可能)
繰上げ・繰下げ受給とは?
- 繰上げ受給:60〜64歳の間に早くもらう(減額される)
- 繰下げ受給:66〜75歳まで遅らせて受給(増額される)
「いつから受け取るか」によって金額が大きく変わるため、ライフプランに応じた選択が重要です。
まとめ
「年金がもらえるのか?」という不安は根強くありますが、
現行制度では一定の条件を満たせば、将来的にも年金は支給される設計です。
将来の制度変更の可能性はあるものの、制度そのものがなくなる可能性は低いといえます。
まずは制度の仕組みを知って、自分にとってどう備えるかを考えることが大切です。
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